ハードボイルドな女

神も仏もありませぬ

神も仏もありませぬ

"死"や"老い"、"自然と共に生きること"、"郷愁"、どれも言葉にすると陳腐に聞こえてしまうのだが、佐野洋子が書くと陳腐でも紋切り型でも無く、かといって奇をてらったわざとらしさも無く 真正面から正直に感じたことを受け止めて表現しているように思える。
佐野洋子は間違い無くかっこいい。
きっぱりと頭を上げた姿が思い浮かぶ女というのは いくつになってもかっこいいのだ。