曇。映画『家族』

2日連続で、九条のシネ・ヌーヴォへ。
山田洋次監督の『家族』を観に。
長崎の小さな島から、北海道の開拓村へ家族で行く…という映画なのですが、万博の頃の昭和の日本の様子が描かれていて、ちょうど、私が生まれた頃の日本の景色が見てみたくて。長崎、福山(広島)、大阪(梅田→万博)、東京、青森、北海道の その頃の街並み・自然。
東京の俳優さんたちなのに、初めての都会(大阪・梅田)に、呆然としている様子が、本当に田舎から出て来て驚いているように見える。
倍賞千恵子のみずみずしさ!
ラストの笑顔で、涙ぐんでしまうほど、みずみずしくて、溌剌としていて、「希望」の象徴のようだった。もうこんな風に笑える人は誰もいない。
青森の食堂での賠償千恵子と、渥美清が会釈しあうシーンでは吹き出してしまった。*1


昔の映画を 観ていて思うのが、女優・俳優さんたちの存在感。
最近の俳優・女優さんたちにいは なかなかいない。
80年代くらいからか、ドラマや映画に出ていても、彼ら、彼女らは たまたま、ドラマ(や映画)に出ているという感じしかしない。
「THE 女優」という雰囲気を持った人がいなくなってしまったな。


*1:さくらと寅さんが会釈しあってる・:*ゞ(∇≦* )