諸国空想料理店
- 作者: 高山なおみ
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/03/01
- メディア: 文庫
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まな板なんかなくっても、包丁が少々切れなくても、狭い台所でもおいしいものは作れるはずじゃあないかと信じている。
大事なのは、食べたい意欲の満ちあふれている食卓のために料理するということ。
それが自分ひとりの食卓でもいい。家族や友達や恋人が待っている食卓でもいい。
ペコペコのお腹をかかえて「いただきまあす」と食べ始めたそのまわりでは、光の粒が踊り、いっぱいに包んでいる。
高山さんの どんな台所からでも美味しいものは作れるっていう こういう感覚が好き。
美味しい料理を作るには、まず、ぴかぴかに清められた台所で、精神を統一して砥石で包丁を研ぎ、吟味した有機栽培の食材を使って作る…みたいな臭み(?)が無いところが いいなと思う。