本所深川ふしぎ草紙

本所深川ふしぎ草紙

本所深川ふしぎ草紙

日本推理サスペンス大賞受賞の著者が“本所七不思議”を題材に、江戸の下町に住む人々の人情と哀歓をミステリータッチで描く連作時代小説集。


すっかり、時代小説にハマってしまっている。
人情味のある岡っ引きの親分に、それぞれの事情を背負って生きている人たち。
書き下ろしの七話、『消えずの行灯』の おゆうの愛想は無いけど、さっぱりとして、地に足のついた働き者で、まっとうな考えを持った賢い娘のキャラクターが いい。
きっと、江戸時代にも本当にこんな娘がいたんじゃあないかと思わせられる。