死神の精度

死神の精度

死神の精度

「俺が仕事をするといつも降るんだ」 クールでちょっとズレてる死神が出会った6つの物語。音楽を愛する死神の前で繰り広げられる人間模様。『オール読物』等掲載を単行本化。


死神「千葉」が主人公の短編集。
人間ではないので、人間の感覚とはちょっとズレていて、面白い。
死神が音楽を好むという設定も そうかもしれないと思える。
"死"を描いているのに、陰惨さが無く、人間の愚かさや不可解さを死神が口にしながらも、あたたかさを感じ、読後感もいい。
最後の「死神対老女」はラスト、こうおさまるのか、と、読んでいてスコーンと気持ち良かった。