妖怪捕り物帖

妖怪好きにはこたえられない一冊。
読み出したら止まらなくなり、ぐいぐいと引きずりこまれてしまった。
江戸の大店の生まれた時から病弱な若旦那が お供の妖怪たち(お守りとして子供の頃から人間に姿をかえてついている)や、その仲間の妖怪の協力で猟奇事件を解決する物語。
事件や推理などもさることながら、病弱ですぐに寝込んでしまう若旦那や、お供の妖怪の手代・仁吉と佐助、若旦那の幼馴染の菓子屋の跡取りなのに菓子作りの下手な栄吉、子供に滅法甘い若旦那の両親、甘い物好きの岡っ引き、家鳴りや屏風覗きなどの妖怪たちのキャラクターが実に いい。
他のシリーズも読んでみたい。