ニコニコします。

実に実にキュートな本。
先日読んだ『ジャージの二人』の長嶋有氏のお父さんということで、興味半分で読んでみたら これが面白い。
古道具屋をいとなむ長嶋康郎氏がお客さんや友達に「送りつけていた」という手書きガリ版刷りの『ニコニコ堂通信』を一冊にまとめたのが本書。
字は人をあらわすというけれど、手書き部分の字が お世辞にも上手とは言えないけれど、とても素敵だ。
内容も ひょうひょうとして大らかな康郎氏の性格が 奇妙な人を呼び寄せるのか、風変わりなお客さんとのやりとりは、くすくすと笑いながら、読み終わると暖かい気持ちになれる。