月に吠える―萩原朔太郎詩集

名前だけは知っていたけど、初めて朔太郎の詩に触れた。
えらく繊細な人だったんだなと思う。
もし、10代の頃に知ったら傾倒していたのではないかと思うが 30代の疲れた女の心は、惹かれはしてものめりこみはしない。


『虚無の歌』の中の一節

そして最後に、自分の求めてるものを知った。一杯の冷たい麦酒と、雲を見ている自由の時間!



に特に惹かれた。
最後に求めるものは金でも名声でも無く、シンプルで自由なものなのだ。
と、ご隠居生活に憧れる30代の女は思うのだ。