猫町 他十七篇

猫町 他十七篇 (岩波文庫)

猫町 他十七篇 (岩波文庫)

この中の『虚無の歌』が好き。


そして最後に、自分の求めてるものを知った。一杯の冷たい麦酒と、雲を見てゐる自由の時間!昔の日から今日の日まで、私の求めたものはそれだけだった。


このブログタイトル『隠居魂』も、この随筆の、この一節から生まれたのだ。
といっても、朔太郎の『虚無の歌』の中には どこにも、「隠居魂」などという言葉は出て来ない。(当たり前だ)
私が勝手に、「隠居魂があふれる一節であるなぁ…」と思っただけで。