まことに残念ですが… 不朽の名作への「不採用通知」160選

まことに残念ですが…―不朽の名作への「不採用通知」160選 (徳間文庫)

まことに残念ですが…―不朽の名作への「不採用通知」160選 (徳間文庫)

あの世界的な名作(『大地』、『アンネの日記』、『チャタレイ夫人の恋人』、『白鯨』、『動物農場』などなど…)が こんな言葉で断られているのか…と、にんまりしてしまう。(断った人は、後で えらい後悔しただろうと思うと、おかしい)


「まことに残念ですが、アメリカの読者は中国のことなど一切興味がありません」(パール・バック『大地』への断り)
「この作品は、一般読者にはおもしろくなく、科学的知識のある者にはもの足りない」(H・G・ウェルズ『タイム・マシン』への断り)
精神分析医に話すべきことがらを(実際そうしているかもしれないが)綿密な小説に仕立てあげたもので、素晴らしく筆の冴えたところもいくらかはあるが、進歩的なフロイト派を自負するわたしでさえ圧倒的な不快感に襲われた」(ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』への断り)