降りそうで降らない、そんな空。
最近、折りたたみ傘を持っていても、ささないことが多い。
多少の雨なら、帽子をかぶったり、フードをかぶったりして、濡れて歩く。
絶対に、濡らしてはいけないような服を着ないので、帰ったらバババッと脱いで洗濯機に放り込んで洗えばいいのだ。
傘の無い殿方に、「よろしかったら、ご一緒に どうぞ」などと言って、そっと傘をさしかけるような、しとやかな一面は どこをどう探しても、私の中には無いのであった。
女らしさというのは、窮屈で不便な中から生まれるものだ。


恋愛論 (角川文庫 緑 250-7)

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うたかたの (文春文庫)

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