初ものがたり

初ものがたり (新潮文庫)

初ものがたり (新潮文庫)

本所深川をあずかる回向院の旦那こと、岡っ引きの茂七が、下っ引きの糸吉、権三とともに摩訶不思議な事件の数々に立ち向かう。歓び、哀しみ、苦悩、そして恋…。江戸下町に生きる人々が織りなす人間模様を描く連作時代小説。


謎解きと人情、あたたかみのあるキャラクターに江戸の岡っ引き、『半七捕物帖』のような世界に 一話ごとに 鰹、白魚、柿などの季節の食べ物を からめて(これが美味しそう)物語が すすんでゆく。
文庫版あとがきでは 作者の宮部みゆきさんは続編を書くつもりとのことなので楽しみに待とうと思う。




美味しそうな料理をこしらえる元武士の屋台の親父の過去や、やくざの親分とその親父との関係など気になってしかたない。