雪のなかを走る猫

雪のなかを走る猫―トラ猫ミセス・マーフィ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

雪のなかを走る猫―トラ猫ミセス・マーフィ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

はやく、みんなに知らせないと!相棒のコーギー犬タッカーが発見したものに、トラ猫ミセス・マーフィは仰天した。それは切断されたうえに指紋まで消された人間の手だったのだ。巧妙な手口の殺人に、ハロウィーンの準備で浮きたつ町は騒然となった。町に平和を取りもどすためミセス・マーフィは調査を始めるが、やがて新たな殺人が…とびっきり敏感な鼻と抜群の行動力を持つトラ猫ミセス・マーフィの活躍。注目の第2弾。


1作目の『町でいちばん賢い猫』から脇で出て来る登場人物の性格が変わってしまっている。
主人公の元夫と付き合っているブーム・ブーム、前作ではクールで気が強い女だったのが、今作では男好きで人(男)の同情を引いたり、感情を剥き出しにする意地悪女になっているし、母親の言いなりで気弱だけど主人公とも仲良しだったリトル・マリリンは 母親の言いなりは変わらないけど、スノッブで嫌味な女に。
主人公ハリーの物欲にとらわれず、飾り気の無い快活で健康的なイメージを強調したかったのかもしれないけれど。