ブラザーグリム

童話の原作者として知られるグリム兄弟を主人公にしたファンタジー。19世紀初め、フランスが占領するドイツで、悪魔ばらいと称して詐欺をはたらく兄弟が、呪われた森に住む本物の魔女と闘うことになる。テリー・ギリアム監督の演出により、兄弟を演じるマット・デイモンヒース・レジャーが、これまでの作品とは違った新たな魅力を放つ一作だ。「赤ずきん」「ヘンゼルとグレーテル」など多くのグリム作品が物語のキーワードとして使われているのがポイント。
悪魔ばらいの用具、拷問道具など、劇中に使われるアイテムは、ギリアムらしいマニアックなデザインを楽しめる。すべてセットで作られたという森が、動く木、不気味な虫によって“怖い”童話の世界を再現。子どもを飲み込む馬、塔の上の魔女などにも恐怖と幻想的な美しさが同居している。手触り感や古めかしさを重視した映像に、ギリアムのこだわりが充満しているのだ。そして、デイモンとレジャーの漫才のような掛け合いが、物語に、いい意味での「軽さ」を与える。多くのファンタジー大作とは違った、独特のテイストを体感できることは間違いない。(斉藤博昭)


テリー・ギリアムは 本当は もっと豪華に もっとおどろおどろしく、セット作りたかったのではないかしらん。
この作品のマット・デイモンはジミーちゃん*1度も低くて 今までになくかっこ良かった。
あの髪型のせいか。
中世のコスチュームがお似合い。