英国ミステリ好き必見

英国ミステリーの作品のドラマ化も よく放送されているミステリーチャンネル*1で『マナーハウス 英國発 貴族とメイドの90日』という番組が放送されることを知った。
ミステリーを読み始めたのがアガサ・クリスティーだった私にとって、「英国」「貴族」「執事」「メイド」などの言葉には弱いのだ。
必見。


ミステリチャンネルでもおなじみのアーサー・コナン・ドイル(1859-1930)らが活躍した、約百年前のエドワード王朝時代。この時代に建てられた貴族の館・マナーハウスを舞台に、約8000人の応募者の中から選ばれた20人の現代イギリスの一般人が、時代絵巻を追体験する。彼らに与えられた使命は、この100年前に時計の針を戻して、規律ずくめの生活を忠実に再現すること。貴族、執事、シェフ、メイド…それぞれが与えられた役割になりきるために、3ヶ月の長期にわたりマナーハウスで生活を共にし、豪奢なる時代絵巻が繰り広げられたエドワード時代の衣食住を忠実に再現し、体験していく。


マナーハウス 英國発 貴族とメイドの90日 / The Edwardian COUNTRY HOUSE
http://www.mystery.co.jp/program/manorhouse.html


ちなみに、ロバート・アルトマン監督の『ゴスフォード・パーク』も好き。
イギリス郊外のカントリーハウス「ゴスフォード・パーク」のパーティに集まった貴族たちは、一見優雅だが、それぞれお金がらみの問題を抱えた人間ばかり。そのパーティの最中に、主催者マッコードル卿が殺された…。
皮肉たっぷりのユーモアで人間の本質を描く名匠ロバート・アルトマンが、1930年代に生きるエゴイスティックで愚かな貴族たちの姿を、アガサ・クリスティを彷彿させるミステリー形式であぶりだした傑作。階上で腹の探り合いをする貴族たちと、階下で彼らの噂話に夢中のメイドや従者たち、それぞれのエピソードを幾層にも重ねて、当時の貴族とメイドの姿を滑稽に描き出す手腕はさすがアルトマン。マギー・スミスヘレン・ミレンなど役者たちも一流が揃い、それぞれがしっかり自分のキャラクターを立て、絶妙のアンサンブル芝居を見せてくれる。(斎藤 香)

*1: ミステリーチャンネル http://www.mystery.co.jp/