苦味(ビター)を少々―399のアフォリズム

苦味を少々 399のアフォリズム (集英社文庫)

苦味を少々 399のアフォリズム (集英社文庫)

“人生をうまく生きる人というのは、楽しい口実をたくさん考えつく人である。”胸弾むとき、心さびしいとき、人生のディテールで思いがけない美しさを発見し、まいにちバラ色で暮らすために。少女のロマンチックさとオトナの厳しい視力を合せ持つ著者のとっておきのアフォリズムいろいろ。


おせいさんの小説やエッセイから選ばれた399のアフォリズム集
そのどれもが思わず、ふんふんとうなずきながら読んでしまう言葉ばかり。
うすうす感じていたことが すとんと腑に落ちるような、気分がすっとする気持ちよさが 読んでいてたまらない。
それぞれの言葉がのっている小説やエッセイ自体も読んでみたくなる。


書き出すと限りなくなるのだが、ちょっとだけ書いてみると、
「単純な方が人間は上等や。複雑は頭が悪うて、下等なことです。複雑にせんでもすむことを複雑にするのはバカやからです」


人生にはやさしくしてはいけない場合や、人もあるのだということぐらい、彼ほどの年輩になって、わからないのかしら。


女の子の泣くのは、ときどき部品の掃除をするようなもんでね。


洞察能力というのは、ぐうたらで行動能力のない人に限って強いことが多い。


後は 是非、この本を読んでみて欲しい。


今日の道
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NEC_0181 posted by (C)魚政