銀河ヒッチハイクガイド

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)

銀河バイパス建設のため、ある日突然、地球が消滅。どこをとっても平凡な英国人アーサー・デントは、最後の生き残りとなる。アーサーは、たまたま地球に居た宇宙人フォードと、宇宙でヒッチハイクをするハメに。必要なのは、タオルと“ガイド”―。シュールでブラック、途方もなくばかばかしいSFコメディ大傑作。


おもしろいと紹介されたレビューを見かけて、そのタイトルも含めて気になっていた作品。
地球が消滅するまでの話が もうそれだけで、何が始まるのかと身を乗り出すような展開。
主人公アーサーの家を壊そうとするチンギス・ハーンの血を引く毛皮の帽子が大好きな工事責任者とか、読みながら あちこち、くっくっくと笑ってしまう。
地球が消滅する原因なども実にあっけなく、侵略や戦争などのシリアスな原因では無く あっさりと地球もろとも全人類が消滅してしまうのだから、今までのSFなどの話や映画などとは根本的に違っていて、そのあっけなさに目からうろこ。
別の視点から見ると地球なんて、道端に落ちている ちょっと邪魔な石ころくらいのものだったりするのかもしれない。