大相撲名古屋場所十一日目

先日の事件の後、露鵬謹慎が解けて今日から出場。
親方と記者クラブで謝罪会見を行った。
土俵入りで、露鵬に拍手と声援が。
アナウンサーの刈谷さんも言っていたが、相撲のファンには野次を飛ばしたり、ブーイングをしたりする習慣は無く、応援するか、黙って見守るか、なのだそう。
露鵬のやったことが、力士としてあるまじきことだとしても、もし、観客が野次ったり、ブーイングをしたりすれば「礼に始まり礼に終わる」相撲というスポーツのファンとはいえないのでは。
力士にだけ、"礼"を求めて 自分は「ブー」などと言ったりするのは恥ずかしいことだと私は思う。*1


その露鵬事件で 各部屋の親方たちもよっぽど力士たちにきつく注意をしたのか、今日は試合後、勝った力士が負けて引っ繰り返ったり、転んだり、土俵下に落ちた力士に対して手を差し出したり、肩に手をそえたりしているのが目についた。


豊ノ島北桜、下手出し投げで豊ノ島の勝ち。
北桜は負け越し決定。
豊真将岩木山戦、寄り切りで豊真将の勝ち。
今日の豊真将はスピード感もあり、責めの相撲という感じ。
北桜の弟、豊桜高見盛戦、豊桜が ねばってねばって、でも、高見盛が寄り切りで勝ち。
場内大歓声、拍手。
北勝力垣添戦、北勝力は二日続けて ものいいがついたが、今日は北勝力の勝ちで 心なしかほっとした雰囲気。
安馬旭鷲山戦、寄り切りで安馬の勝ち。
見ているこちらまで、ほっとする。
今場所の安馬は 精彩を欠いていて、心配な感じだったのだ。
それにしても、旭鷲山も今場所は いいところ無しだな。
琴奨菊露鵬、事件を振り切るかのように上手投げで露鵬の勝ち。
場内からは拍手。
魁皇琴光喜、上手出し投げで琴光喜の勝ち。
把瑠斗 対 千代大海戦では、把瑠斗が勝ったものの、千代大海は足を傷めた様子。


朝青龍栃東戦でも、負けた栃東が足を傷めたもよう。
寄り切りで朝青龍11連勝。
どこまでゆくのか。


今日は力士のしめこみの話が多く、日本の色とその色の名前の美しさに思う。

*1:だいたい、ブーイングという行為自体、日本人には元々無い習慣で、自然に沸き出て来る行為ではない借り物の恥ずかしさがあると思う。