読めば読むほど

ムーミンシリーズの作者 トーベ・ヤンソンの小説。
子供の頃からムーミンは大好きだったが、こういう小説を書いていることは最近になるまで知らなかった。
読んでいると厳しい冬の寒さのようなぴんと張り詰めた空気を感じた。



プレーンソング (中公文庫)

プレーンソング (中公文庫)

作中に出て来る"よう子"という女の子が小西真奈美を連想した。
「笑顔がくずれない」という描写ではじめに思い浮かんでしまったから、その後、よう子が出て来るたびに小西真奈美の顔と声、喋り方が思い浮かんでしまった。


帯の橋本治の推薦文を読んでいて思い当たる。
保坂和志の小説をいくつか読んでいていつも感じるのは作中人物の年齢設定がいくつであっても、青春小説だと。
これは、村上春樹の小説でも いつもそう感じているのだと思い当たった。
そして、男の人が主人公の物語の方が青春小説という感じがするなと思った。
青春小説の気恥ずかしさというのもあるなとも思った。
2つとも、なぜかはわからないけど。



13歳は二度あるか―「現在を生きる自分」を考える

13歳は二度あるか―「現在を生きる自分」を考える

これを自分が13歳の時に読んだら少しは楽になれたかもしれないと思うが、今の13歳は私たちの13歳とは違う もっと厳しい現実の空気の中にいるのかもしれないとも思う。