ああうれしい

ポーの話

ポーの話

うなぎ女たちの「スフスフ スフスフ」や「フッフッ フッフッ」という太い笑い声など。
物語中の擬音が印象に残る。
"つぐない"をテーマにした作品なので、読後感は重い感じもするが読み終えた時にポーと一緒に長い旅をして帰って来たような気持ちになった。

ぼくは体が悪いから、他のひとより、ちょっとのことしかできないだろ。だから、そのちょっとのことだけはさ、大切にね、他のひとがやらないくらいていねいに、やらなくちゃいけない、って気がするんだよ

何をするにもガサツな人間*1の心には刺さることば。



ku:nel (クウネル) 2006年 07月号 [雑誌]

ku:nel (クウネル) 2006年 07月号 [雑誌]




小林薫と訪ねる美の巨人たち

小林薫と訪ねる美の巨人たち

夫が毎週楽しみにしている『美の巨人たち』の本。
あとがきの中に、この本を読む時、小林薫氏の声で読んでみてくださいと書かれていた。
全部読み終わってからあとがきを読んだけれど、あの番組を見ている人なら嫌でも最初から小林薫氏の声が頭の中に流れているだろうと思う。
それほど、氏の声とナレーション無くてはあの番組は考えられなくなっている。

*1: 私=魚政のこと。ガサツとずぼらが服を着て歩いているような…