腕くらべ

新橋の芸者 駒代を主人公に、駒代を巡る人たちを描いた情緒あふれる作品。
正直なところ、男性作家の描く女性というのは、女性の立場からみると、うぷぷっと笑ってしまうような描き方をされている場合が多く(逆の場合もあるだろうけど)、突っ込みどころ満載すぎて話が読みすすめないことも多い。
だが、不思議なことに荷風の描く物語は抵抗無くするすると読めてしまう。