雨のち晴れ。映画『細雪』

寝屋川のKさんと待ち合わせ、九条のシネ・ヌーヴォ*1で『細雪』(市村崑監督)。
場内シニアサユリストでいっぱい。
この映画、吉永小百合バンザイ!映画だよ。ちくしょー。
伏し目がちの小百合のアップ、微笑む小百合のアップ、うつむく小百合のアップ、花を見上げる小百合のアップ、姪の病気(風邪)に涙する小百合のアップ!これでもかっ!とばかりに小百合のアップ!!
でも、美しいから、つい、うっとり見てしまう。
小百合の演じる雪子は黙ーってうつむいて、「うん…」とかしか言わないくせに、いつも自分の思うようにしてしまう…結局、こういう女が強いのよね。
アップの小百合の次に多かった着物。帯が、襟が、袖が、裾が…豪華絢爛。これまた、うっとり。
四姉妹で着物で出掛けたり、お互いに着せ合ったりしたい。憧れ。
豪華絢爛なお出かけ着物も うっとりするけれど、普段着物として家の中で着ている着物も すっきりしていて、真似したくなる。


妙子(古手川祐子こいさん)が雪子(小百合)の足の爪を切ってやってるシーンが すさまじくエロかった。
こりゃあ、石坂浩二佐久間良子の旦那)も ぎょっとしつつ、うっとりするわ。
佐久間良子の後ろ首から背中に おしろいを塗る(ここでも、妙子が塗ってやる)シーンなども、白くて ふっくらとして実に色っぽい。
昨今の女優さんは、細い細い人が多いので、あぁいう ふっくらとした色気が出る人がいないよな。
そして、出演者全員大阪弁が上手。『プリンセス・トヨトミ』の出演者も見習ってほしかった。


最後の佐久間良子(次女)と岸恵子(長女)の「えらい ねばらはったなぁ」「あの人(小百合のこと)か?…ねばった甲斐あったなぁ」というシーンが大好き。


細雪 [DVD]

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