踏切趣味

踏切なんて面倒で嫌なものだとばっかり思っていた。
この本を読んでいると通る電車と上がったり下がったりする踏切の遮断機をおもしろくて飽きずに眺めた子供の頃を思い出した。
ちゃっきりと淡々と綴られる文を読んでいると、どこかの小さな町に散歩に出掛けたくなる。

絡新婦の理

京極堂シリーズのキャラクターは皆、大好きなのだが 特にお気に入りの釣堀屋の伊佐間がたくさん出ているのが嬉しい。
伊佐間の若いくせに隠居のような暮らしをしているところや、色々と考えたり思うところがあるのに言葉にはならないところ、勝ち負けに拘らないところなど共感出来るところも多い。

ストーリーも毎回凝りに凝った複線、ストーリー、色んな知識などがてんこもりだが 今回もすばらしい。
圧倒される。