ダーティ・ワーク

ダーティ・ワーク

ダーティ・ワーク

今日もどこかで、あの人はきっと生きている
熊井はいつもギターを弾いている。もう何年も会っていないTTのことを考えながら……。様々に繋がる人間関係、それぞれが誰かへの思いを抱えながら、地を這うように生きていく、希望と再生の連作短編。


id:miyamyaさんのところで紹介されていたのをみて、読んでみたいと思っていたら、図書館でみつけたので借りてみました。*1
初 絲山 秋子、一気読み。
それぞれのものがたり(短編)が別々にすすんでいるけど、それぞれが少しずつ繋がっていて、時々「あれ?これ、どっかの話に出て来た人っぽいけど誰だったか」と思いながら また、ちょっと戻ってみたりしながらも 止まらなくて読みすすめてしまった。
読んでいる間、ちらかった部屋の中にいる気分で、読み終わった時には部屋を片付けたいような気分になった。
この主人公のように特に会いたい人はいないけど、読後、自分の若かった頃のことや 昔、仲の良かった友達のことを少しだけ思い出した。

*1:ナナイロソラ 当日です http://d.hatena.ne.jp/miyamya/20080115