ダーティ・ワーク

ダーティ・ワーク

ダーティ・ワーク

今日もどこかで、あの人はきっと生きている
熊井はいつもギターを弾いている。もう何年も会っていないTTのことを考えながら……。様々に繋がる人間関係、それぞれが誰かへの思いを抱えながら、地を這うように生きていく、希望と再生の連作短編。


id:miyamyaさんのところで紹介されていたのをみて、読んでみたいと思っていたら、図書館でみつけたので借りてみました。*1
初 絲山 秋子、一気読み。
それぞれのものがたり(短編)が別々にすすんでいるけど、それぞれが少しずつ繋がっていて、時々「あれ?これ、どっかの話に出て来た人っぽいけど誰だったか」と思いながら また、ちょっと戻ってみたりしながらも 止まらなくて読みすすめてしまった。
読んでいる間、ちらかった部屋の中にいる気分で、読み終わった時には部屋を片付けたいような気分になった。
この主人公のように特に会いたい人はいないけど、読後、自分の若かった頃のことや 昔、仲の良かった友達のことを少しだけ思い出した。

*1:ナナイロソラ 当日です http://d.hatena.ne.jp/miyamya/20080115

アナ・トレントの鞄

アナ・トレントの鞄

アナ・トレントの鞄

遠くから見つめていたものが、いまなら手に入るかもしれない。かくして時空を超えた仕入れの旅が始まる-。旅先から届いた品々は全34品。探し求めたすべて一点かぎりの商品を洒落た写真と文で紹介する架空カタログ。


詩のようにシンプルな言葉と おしゃれな写真。
アナ・トレントの黒くて大きな瞳を思い出し、10年以上前に観た『ミツバチのささやき [DVD]』を もう一度観なおしたくなった。